先日、肺に腫瘍が発見されて入院した祖母の弟さんを見舞いに行った。入院中に脳梗塞を起こしてしまったと聞いて急遽の見舞いだったのだが。
半身付随になり、顔半分が無表情でしゃべることも出来なくなってしまった彼がそこに居た。つい1ヶ月前には生業の鉄工所で現役バリバリだった彼がだ。
彼は俺の手を握って何か言いたそうな目で俺を見ていた。しゃべれなくても、俺のことは判っている様だった。
彼にはいろいろ世話になった。家の駐車場の輪留めとか、家のベランダの鉄柵とか、ライブステージ用の鉄製階段とか、そういったものを作ってもらったのはそう昔の話ではない。なにか、人間の生き様というものについて考えさせられてしまった。俺もいつ何時、そういうことになってしまうか判らないわけで。でも、そんな未来は誰にもわからないわけで。
ただ出来るのは、今5体満足で生きているうちに悔いの残らない生き方をするだけだ。
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