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島本和彦

逆境ナイン

この作者の作品は熱く、型破りなものが多い(ていうか、全てそうか?^^;)。この作品も例外ではない。いや、「熱さ」では彼の作品の中でもかなり上位の部類だと思う。一応「高校野球」が題材とはなっているが、あくまで背景に過ぎない。このまんがは「男の生き様」を描いた作品だ!

巻数

月刊少年キャプテン連載期間

発行日

備考

知らないです(^^;)誰か教えて下さい

1990/3/20
物語は全力学園野球部キャプテン、不屈闘志が校長から廃部を言い渡される所から始まる。不屈は校長室のスミに優勝旗を置く、と宣言。手始めに同一地区の強豪「日の出商業」を叩く事に。だが、試合前に諸事情でレギュラー部員7人が出場不能、不屈自身も左肩を脱臼。ところが試合当日は雨で「日の出商業」が試合放棄(?)、不戦勝でとりあえず「廃部」は保留に。
「日の出商業」に「実力」で勝ったという事になってしまった全力は、同じような境遇の「黒風高校」と練習試合を。「黒風」キャプテン・ハギワラと幼なじみの「全力」マネージャー月田はいつものように「黒風ナイン」の弁当を作る。が、それに当たってしまい結果的に「全力」が卑劣な勝利を(^^;;)その後、ハギワラは「全力」に転校してくる。
地区予選開始、「全力」は「駄麻下商業」と対戦する事になるが、月田が撮ってきた怪しげな攻略ビデオをうのみにする「全力ナイン」…
4月から野球部顧問がいなかった「全力」は歴史を得意とする「サカキバラ・ゴウ」を先人の教訓の宝庫として要請、決定する。

同上(^^;)

1990/7/20
「駄麻下商業攻略ビデオ」に騙された「全力ナイン」は敵にのまれ5回で15点差をつけられる。前日「酒」にのまれ遅刻してしまったサカキバラの「敵をのんでものまれるな」という自戒を込めた一言で我を取り戻した「全力ナイン」はなんとか1回戦を突破。
続いて2回戦、と行きたいが中間考査で赤点を取ってしまうと補習のため地区予選に出られなくなってしまう事が判明。不屈と新屋敷がその危険にさらされている。サカキバラの提案した方法で何とか赤点問題をクリアした2人だが、他の6人が赤点に(^^;)代わりの部員を急遽集める羽目になった不屈らは王と長嶋にそっくりな亀谷と長嶋、他4名を入部させる事に成功。そんな折「桑原真実子」に人目惚れしてしまった不屈は日の出商の勝木と勝負、三球三振に斬って取るが、勝木の口車で負けた気分にされる。そして地区予選第2回戦が開始。なのに不屈は桑原と遊園地へ。何とか勝利した全力ナイン(不屈含まず^^;)と不屈はその帰途で接触してしまう。

同上(^^;;)

1990/12/20
不屈が試合をサボったのは医師である桑原の父が怪我をしているのに試合に出ようとしている不屈を止めるための作戦だった。だが、全力ナインは不屈を裏切り者とし、補欠、球拾いとして野球部に復帰させる。
3回戦は不屈抜きであっさり勝利。そして準決勝であたる王者学園が不屈を見てすくんだため、ハギワラは不屈の裏切りに疑問を抱き、桑原の父に殴り込みに行く。だがそこでハギワラ自身が右腕をいためている事を告げ、不屈と同じ作戦を実行する桑原。結局ハギワラは試合に出て投げられなくなり、やむを得ず不屈をマウンドに。汚名返上か、と思いきや、練習不足がたたりメッタ打ちにあう不屈。恥を忍んで不屈を出した全力ナインは死にもの狂いで勝利を手にする。
全力とはうってかわって無茶苦茶な強さを見せ付けている日の出商。彼らの試合ぶりに自分達の明日の姿を見た全力ナインは半錯乱状態で逃げる。そして、ハギワラは不屈に「プレゼント」を渡す。それは「野球」と「かけがえのない女」と書かれた2枚の板だった。どちらかを取り、もう一方は捨てろ、という事だ。そこに「かけがえのない」桑原が。別れを切り出す不屈(って、別れるも何も、全ては不屈の思い込みで最初から付き合ってない^^;)。迷いを吹っ切った不屈は2者択一を他の部員にも実行させようとする。

同上(^^;;)

1991/6/20
不屈の説得で前向きな気持ちに返った全力ナイン。そしていよいよ決勝。背番号「1」に復帰した不屈が投じた第一球はピッチャーを打球で「撃墜」する「星野」により不屈の顔面に。そして9回表、ライトに寝転んで112対3(^^;)のスコアボードを見る不屈。気絶している間にこんな事に。桑原に「最終回裏を私と思ってがんばって」と励まされ、再びマウンドに登る不屈。対するは又も星野。打たれてまた「撃墜」されるんなら、いっそ球に全生命を込めよう、と投げたのが「男球」(ボールに目が^^;)。9回表を0点で切り抜け、9回裏。全員に不屈のやる気、「やる気パルス」を伝達し、じわじわと点を重ねる全力ナイン。そしてツキまでも変わり、凡打でも打ち取れなくなっていく。

同上(^^;;)

1991/9/10
ツキが変わり、54点差まで追い上げた全力ナインだが、不屈と怪我人のハギワラを残して全員のびてしまった。そして、日が沈みかけボールも良く見えなくなってきたため日の出商の高田は決着を明日に延ばそうと持ち掛ける。半ばやる気を失っていた不屈が悩んでいる内に日は暮れ、サスペンデッッドゲームに。翌日、サカキバラの説得でやる気を取り戻した不屈は一人試合に臨む。透明ランナー制(小学校のハンドベースか^^;)により活路を見出した不屈は打ちまくり、112対113で日の出商に勝利する。そして不屈は増長した。あくまでも甲子園にこだわる高田は日の出商ナイン全員を引き連れ全力ナインを特訓しようとする。そこで不屈の事を知り怒った高田は不屈家へ向かう。増長しきっていた不屈だが、その父の説得で我を取り戻す。そこにやってきた高田は不屈の投げる男球を受け、さらに磨きをかけるために協力を申し出る。日の出商の猛特訓でやる気を取り戻した全力ナイン。そこに産休(ではなかったが)明けの元野球部長、安藤先生がやってくる。自分が復帰したためサカキバラは学校を去ったと伝える。

同上(^^;;)

1992/3/20
いよいよ甲子園。順当に勝ち進みついに決勝までたどり着いた全力ナイン。対するは強力学園。そのキャプテン無敵勇士と前日出会い、何もかもが自分とそっくりな彼にたじろぐ不屈。さらに、強力学園野球部の境遇が自分達と同じ事や、ナイン全員が不屈と同じ精神の持ち主という事、わざと100点差をつけさせ、それをはね返して男球をなげられるようになった事を聞かされ
97.8.31 初版

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