読書の秋である。履歴書の趣味の欄に「読書」等と書いてはいるがその実マンガしか読まない、てな話を聞いたことがあるが、なかなかどうしてマンガだって立派に「読書」だと私は思う。マンガがここまで発展してるのは日本独特であり、その文化に触れていると思えば。今回は私のマンガ遍歴を紹介しよう。
小学校の時は「コロコロコミック」一辺倒。子供たちの御用達の観があるこの雑誌はこのころ創刊された。「ドラえもん」などの藤子マンガを中心として、面白い作品が大量に読めるため毎月出るのを楽しみにしていた。中学校に入ると少年週刊誌を読み出したこともあり、高橋留美子や鳥山明など、現在もこの世代に支持されているマンガ家のものを読みはじめる。「うる星やつら」「Dr.スランプ」などは大ヒットしたので知っている人も多いと思う。高校の時は膨大な数のマンガを読んだが、中でも「北斗の拳」が一番面白かった。その勧善懲悪の痛快さとバイオレンスさ、「あべし!」「ひでぶ!」に代表される敵が叫ぶ断末魔のヘンさから巷でも大人気。コミックスの1巻などは品不足で手に入れるのに苦労した。マンガ家になりたいと思っていたのもこのころで、授業中にGペンとインクを使ってマンガを描いたりしていた。
当時のコミックスは今もたまに読むと面白い。と同時にそれらをリアルタイムで読んでいたころを思い出して懐かしさに浸れる。藤子マンガなどは大人になった今読むとかえって面白かったりする。このころ集めていたコミックス50冊あまりのほとんどを中学の時「ガンダムプラモ」欲しさに2000円で売ってしまったのが非常に悔やまれる。(ちなみに大人向けの藤子マンガもあり、短編集が中央公論社から出ている。オススメである!)
さて、現在はまっている作家は、吉田戦車(伝染るんです)、あさりよしとお(宇宙家族カールビンソン)、森下裕美(少年アシベ)、さくらももこ(ちびまる子ちゃん)などである。この人たちの作品は全て買うようにしている。(さくら氏の作品はエッセイも面白いのでオススメだ。「だいのひとりごと」もかなり影響を受けている…)
いまも週刊誌を4冊ほど読んでいるが、これらは自分で買っているのではない。同じ課の人のを読ませてもらっているのだ。(←1冊ぐらい自分で買え〜)その代わり読んだ後の始末をすることになっているのだが、私は不精なので会社のある一角に2〜3週間分もの週刊誌の山が築かれることはしょっちゅうである。また来月。
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追記:9月23日、「ドラえもん」等で知られる藤子・F・不二雄先生が急逝されました。先生のマンガは今回も書いたとおり大人向けの作品も多く描かれており、新作が出ればまちがいなく私の蔵書の一部になっていたでしょう。もうそれもできないと思うと大変残念でなりません。心からお悔やみ申し上げます。その後の話:98/9/27記
マンガについては相変わらずいろいろ買い続けている。だが、上でも書いた藤子作品を売ってしまったことは大きな失敗だ。特に「オバQ」。藤本氏と安孫子氏の完全合作だから権利の問題とかでもう発売されないかもしれないらしいのだ…古本屋で見つけることができてもかなりの高額らしい…ううううつけ者<私(T_T)