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TERRA CRESTA < 日本物産 1985年発表 >

 

この「テラクレスタ」ですが、基本的には前作「ムーンクレスタ」の続編と言っても差し支え無いと思われます。
これも「合体」が一つのテーマとなっていますしね。

色々と熱いところがあるゲームですが、やはり、何といっても吉田健志さんによるノリノリ(死語)のVGMでしょう。

しかし、当時、国内では深刻な音源LSI不足の為、FM音源仕様(海外仕様)の完成版VGMバージョンのPCBは本当に少数しか出回らず、FM音源版のVGMを聴く事は非常に困難でした。

恐らく、国内ではCDくらいでしか聴けなかったのでは無いでしょうか?
取り敢えずはコレを聴かない事には「テラクレスタ」を語れない程の名曲ですので、何とか頑張って探してみて下さいねっていうか、ああ…

ちなみに、FC版に収録されているのが海外仕様のものですが、根本的に音源が違う為、かなり異なる印象を受けます。



PCBスペック


BG面… 1枚
FIX(最優先プライオリティ・テキスト)面… 1枚
スプライト面… 64枚(16×16ドット)

カラーパレット(ROM)…
スプライト=1ブロック16個
BG=1ブロック16個/上位8個・下位8個の組み合わせ可

音源チップセット…
「YM−2203」(OPN)/国内版
「YM−3526」(OPL)/海外版

※国内版ではOPNのうち、SSG機能を用いてのVGMです。


ゲーム内容

 

ゲームスタートするや否や、海中より基地が浮上。
そして、そこから自機「ウインガー」が発進し、軽快すぎるVGMにのせてゲームが進行していきます。(画面を見て頂けたら解るように、縦スクロールタイプのSTGです)

操作形態は8方向レバー&2ボタン仕様で、片方がショットボタン。
もう片方が「フォーメーション展開」ボタンとなっています。(後述)

自機は20000点で1機増え、以後60000エブリです。(工場出荷時)
写真では異様に残機が多いですが、それはご愛敬。(笑)

自機がやられる条件は、敵・敵弾に接触する事です。

ステージ構成は丁度「ゼビウス」のような感じです。
つまり、いくつかのエリアに別れていて、特定のステージにはボスが待ち構えていると言う事ですね。(後述)

ちなみにループゲームで、エンディングはありません。

スタート直後は自機のみでいかにも頼りなげですが、ステージのそこかしこに存在する格納庫(味方機が捕らわれている、数字の付いたドームに囲まれたハッチ)を完全に破壊すると、中から味方機が出現。
味方機と自機を重ねる事で合体(味方機を救出)し、攻撃力をアップさせていく事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

5機全ての合体に成功すると「火の鳥」となり、8秒間完全無敵状態になります。

 

 

 

 

 

 

 

そして、上記無敵が解けた後、又は5機合体時における複合攻撃がこれです。
見ての通り、強力な攻撃力を誇りますが、当たり判定も大きいので要注意です。
しかし、敵・敵弾に接触した場合は味方機が破壊されるだけで自機は破壊されません。

尚、上記のような5機合体時における敵・敵弾との接触では、3・5号機のみが破壊され、3機合体状態は維持されます。

このように、味方機をバリア代わりに出来る訳ですが、これにはもう一つ重要な要素があります。
それは、最終合体してしまうと、以降、味方機が出現しなくなるのです。
従って、故意に敵・敵弾に接触して味方機を破壊。
その後、先のステージで味方機を出現させ、フォーメーションの補充をするといった訳です。
このテクニックはクリアするうえでの必須事項となるので、覚えておいて損はないでしょう。
後、時には合体したままの方が良い局面もある事も覚えておいた方が良いでしょう。


味方機について

 

1号機=自機(ウインガー)

2号機=2連射可能となる。

3号機=後方に攻撃可能となる。

4号機=貫通弾を発射可能となる。

5号機=後方にバリアーを張る事が可能となる。(バリアは敵のみを防ぐ)


フォーメーション展開

 

味方機との合体時、「フォーメーション展開ボタン」を押すと、合体している味方機が隊列を組み、通常では破壊出来ない飛行物体(エレキング・マンドラーハンド等)をも粉砕する強力な特殊弾を発射可能となります。
画面中央部にある「F」マークがフォーメーションの使用回数を表していて、フォーメーションの使用回数は当初3回ですが、味方機と合体する度に3回に補充されます。
フォーメーション展開中は自機のみに当たり判定が存在し、味方機は敵・敵弾に接触しても破壊されません。(勿論、自機が破壊されれば全てアウトですが)
尚、フォーメーション展開中は自機を見失いやすいので注意が必要なうえ、フォーメーションを展開する時と収縮する時、ほんの僅かな時間だけ自機が操作不可能となる事を覚えておいた方が良いでしょう。

 

2機合体時…MOON−FORMATION
2機が平行に並んで三日月型の拡大ビームを発射。

 

 

 

 

 

 



3機合体時…EXTEND−FORMATION
3機が逆3角形状態に隊列を組み、ビームを拡散発射。

 

 

 

 

 

 



4機合体時…CYCLONE−FORMATION
4機が菱形状態に隊列を組み、特殊なビームを回転するように発射。

 

 

 

 

 

 



5機合体時…CROSS−FORMATION
5機がホームベース状に隊列を組み、画面の広範囲をカバーする拡散ビームを発射。

 

 

 

 

 

 



ボーナス


その1

3号機との合体時、3号機の後方ショットで恐竜・魔獣を屠った後の遺骨を破壊すると出現する、発光体を破壊すると、1000点入ります。


その2

破壊すると、6方向に撃ち返し弾を放つ敵が存在しますが、この時、この撃ち返し弾に当たったものはいかなるものであろうと全て破壊されます。
この弾で破壊されたものは一律1000点づつ入りますので、上手く使えばかなりの高得点を得る事が可能です。


ちょっといいこと

 

その1

ミス時、ステージ途中から再スタートするタイプのゲームですが、ステージクリア条件は、あの「ゼビウス」のそれと同じです。
つまり、そのステージの約70〜80%以上進んでいれば、そのステージはクリアとみなされ、次のステージに行く事が出来る訳ですね。


その2

5機合体に成功すると火の鳥となり、自機が無敵状態になりますが、このゲームではまだまだ他にもそういった無敵状態になる局面があります。
まあ、知っておくと便利というやつですね。
と言う訳で以下参照。

○味方機との合体直後
○フォーメーション展開途中
○フォーメーション収縮途中
○合体時において、味方機が破壊された直後

上記の時、ほんの一瞬のみではありますが、自機が無敵状態となります。


その3

ミスを犯し、自機が最後の1機になってしまうと、そのスタート時において、どことなくもの悲しい専用VGMが流れますが、このVGMは「ムーンクレスタ」発進VGMのアレンジだったりします。(笑)


ボス


「チューボ」

敵中型母艦。
だから「チューボ」なのか?(笑)
4カ所あるハッチから雑魚を射出しつつ、縦横無尽に画面を暴れまわるヨ。
こいつに限っては画面に登場する場所が自機の位置によって毎回異なるので要注意。
多分、全ボス中最強と思われる。

 

 

 

 



「ダイコン」

敵大型母艦。
よって、これまた「ダイコン」というネーミングなのか?(笑)
「チューボ」と同じく雑魚を射出しつつ、自機を翻弄してくれるヨ。
トライアングルフォーメーション、又はクロスフォーメーションが有効。

 

 

 

 



「マンドラー」

敵大ボス。
切れ目の無いブーメラン(但し、戻ったりはしない)攻撃と、どこまでも自機をホーミングするロケットパンチで自機を追いつめてくれるヨ。
でも、ロケットパンチを撃ち漏らさなければ意外と弱いんダ。
ちなみに、屠った後に撃ち返してくる拡散弾には大注意ね。

 

 

 

 



私とテラクレスタとインベーダー筐体

 

初めての出会いは中学生の時。
それも、まっとうなゲームセンターではなく、自宅から自転車で15分。徒歩40分。ほふく前進計測不可のところにある駄菓子屋で、でした。
その店に入るや否や、妙にアップテンポのVGMに耳を奪われ、気付いた時にはコインを投入しておりました。
しかし、致命的な事には、その店の筐体がインベーダータイプだったのです。
そう、レバー&ボタンが横向きに装着されている、あのタイプですよ。
従って、まともにゲームを楽しめる訳が無く、操作だけでもやっとな感じでした。
正にインベーダー筐体と人類の勝負!!
私とインベーダー筐体の激突だ〜ゼ〜
ふんヌぅオりゃァァァ!!
取り敢えず、必殺のげんこつ連打殺法によるボタン破壊で私の勝ちとしましたが。
って、勝ってどうする。(笑)

<All written by KURO