ウィニングラン(ナムコ)
F1ゲームで初めてポリゴンを採用した本格的なゲームでした。変速も6速あるし逆走も出来る(^^;)まあ、現在のレースゲームとは比べもんにはなりませんが、当時としては超リアルだったことは間違いありません。
F1かぶれだった私は、地元の誰だったか知らない相手とハイスコアを競い合ってました。今日私がトップを取ったら次の日はその相手に塗り替えられてたり、また塗り替えたり。いつしか彼のイニシャルのほうが長く1'stに留まるようになってきていました。最初はイニシャルしか知らない相手だったんですが、彼がプレイしてるところを見ることができ、そのうまさに「は、速い...」と思ったもんです。「これは勝てない...」で、とうとう使ってしまいました。高速で壁にぶつかりギヤをあまり落とさないで曲がる技、「壁ターン」を...。一応ゲームとはいえ、シミュレータの要素が強かったこのゲーム。ゲーメスト誌上でこの技の存在は知ってましたけど、あまり使いたくなかったのです。「実車でやること出来んからなー」とか思って(余談ですが、このころのゲーメストに当時のF1レーサー「イワン・カペリ」が壁ターンをホントにやってタイムを上げたと言う記事が載ってましたがホントなんでしょうか)。でも、今の自分のテクでは彼には勝てないと思った私はそれを使い、タイムを1秒以上上げてしまったのです。田舎のゲーセンですから、このゲームをそんなにやり込む人もいなかったのでしょう。私のイニシャルはずっと1'stに表示され続けていました。そんなある日、あの彼がプレイしていました。もちろん「壁ターン」を使わないで...何回もプレイしてらっしゃいましたが結局彼は1'stを塗り替えることはできませんでした。後ろめたさだけが残った苦いハイスコアの思い出です。