朝、病院に行ったときに婆さんが次のようなことを話した。
昨日の夜中の12時くらいに、ここ(病院)に姉さんから電話があって、夜中に電話をかけるなと怒られた。私は姉さんの家が火事になったと思ったからその話をしたらそんな事実は無いといって又怒られた。
大体以上の様な内容だったが、部分的にどうにもつじつまが合わない。大体、婆さん宛にここに電話がかかってくるはずが無いし(婆さん関連は俺にかかることになっている)、そりゃ夢だろう、と言ったら、最初のうちは「夢のはずが無い」と言っていたがだんだん「やっぱり夢じゃったかねぇ」と言うようになってきた。
もしかしたら「おおきなおとこ」の話も夢だったのか。そして、精神状態が不安定になることでそれが現実だと思い込んでしまっただけなのか。
さっきの話を夢だと自分で思えるようになってきたら、回復の第一歩なのかもしれないな。少しだけ光明が見えた気がした。
帰りに看護士さんに言われた。
「昨日夜9時くらいに、おばあちゃんがどうしてもお姉さんの家に電話をかけたいと言ったので、かけました。そしたら先方さんは既に寝ておられて怒られていたようです。内容は姉さんの家が火事になったとか何とか言っておられたようですが…」
…半分は「夢」じゃなかったのか。つーか自分でかけたんじゃないか(汗。今の現状じゃある意味仕方ない部分なのかもしれんが、自分の夢で人を振り回すなよぅorz
そして夜。いつものようにイベントスタッフ中に鳴った電話。ほんの数時間前に期待した「回復」の2文字を一瞬の後に砕く電話。婆さんが寝れずに他の病室を点々と徘徊しているとの事。話をしてみるととにもかくにも帰りたくてしょうがないとの事。
うそだろ。朝、落ち着いてきつつあったように思えたのはなんだったのか。とりあえずナースステーションで寝させているらしい。婆さんは俺に来て欲しいらしいのだが、こっちも仕事途中なのでそれは不可能で。
結局仕事上がりはAM2:00。慌てて病院に駆けつけてみると、一睡もせずに待っている婆さんがいた。話をしてみるとこれがとんでもない状態。
俺の家が競売にかかっていると言って来た。あと、どうも俺が社会人になったばかりの頃のような口ぶりで「始めたばかりの仕事がうまく行かんのか」などと言う。
実は先日は自分が入院している病院が競売にかかっていると言っていたので、「競売」に何か不安があるのだろうか。
なんにしても、明日も明後日も普通に仕事だ。ちょっときつい…
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